沖縄・名護市に行ったら、ぜひ見学したい観光名所「名護市役所の建物」!

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沖縄・名護市に行ったら、ぜひ見学したい観光名所「名護市役所の建物」!

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沖縄・名護市というとブセナビーチや嘉陽(かよう)ビーチ、エイサー祭などを思い浮かべる人も多いと思いますが、名護市役所の建物(市庁舎)が素晴らしいアートになっていて、外国人観光者などが訪れることも多く、世界から注目される観光スポットになっています。もしかしたら、スペインのサグラダ・ファミリアにも匹敵するかもしれません。日本の素晴らしい巨大建築のひとつとして、BS日テレの木曜スペシャルでも紹介されていました。


まるで古代遺跡を思わせるかのようなこの3階建ての建物は、1981年、Team Zoo(象設計集団+アトリエ・モビル)により建てられました。


元・象設計集団の内田文雄氏によると、設計のまず第1のコンセプト/ビジョンは、地域の活動拠点となり市民が憩い集うような庁舎となること。沖縄の村には、昔から「アサギ広場」というスペースが村の中心にあり、そこでお祭りが行われたり、人々が集ったりしてきました。(下は、アサギ広場)


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そういう「アサギ広場のような市庁舎」になることを目指し、広いグリーンのオープンスペースに面して、誰でも使えるテラスがあちこちにあります。


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(下は、テラスの内側からの写真)


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ガジュマルの木に囲まれたこの建物は、本当に気持ちよさそうな雰囲気!


よくあるビルディングのような単純な平面的設計ではなく、立体的な空間構成になっているのは、フランク・ロイド・ライトなんかの建物とも共通していて、有機的で美しいですね。


そして、この建物に使われているのは、コンクリートブロック。戦後、沖縄にアメリカ軍が駐在することになった時、建物を建てるためにコンクリートブロックの文化が入ってきました。そして、木造建築が100%だった沖縄の建物も、台風に強いコンクリートを使ったものが多く作られるようになりましたが、そのときに、沖縄独自のデザインのコンクリートブロックが生まれたのです。それが、「花ブロック」。


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この「花ブロック」は、単なるデザインではなく、南国の厳しい日差しを遮りながら同時に風を通すようにとデザインされたもの。沖縄では、いろいろな形の穴があいたブロックが、建築に使われています。そして、赤っぽく色をつけたブロックとの組み合わせが、南国らしさを醸し出していて、これまた独特で美しいですね!


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ブロックを使うことで、もうひとつ目指したことは、美しい「経年変化」。年月が経つにつれ、時間に磨かれて遺跡のような雰囲気を醸し出すことを考えての設計でした。(それは、とっても成功しています!)


また、この建物の中に入ると、壁にたくさんの四角い穴があいています。


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この当時はオイルショックの後だったため、あまり石油や電気などエネルギーを使わずにすむ建物を創るというのも、ひとつのビジョンでした。そこで、建物を南北に貫通する「風の通り道」という筒を作りました。その筒の真ん中には壁があるので、入ってきた風は「通り道」を通り抜けられずに、筒の左右に作られた四角い穴から部屋に入ります。そうすると圧力で、今度は外に出ていこうとする空気の動きが出来ます。こうやって、風が部屋の中を通り抜けるように工夫したのです。この工夫によって部屋は涼しくなり、年間3000万円位、コストカットをすることに成功しているそうです。


他にも、屋上緑化をしたり、壁面緑化をしたり、と様々なエコを考えた設計になっています。


さらにユニークなのは、建物のあちこちに、様々なシーサーがいること。


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沖縄では、家を建てたら、最後の瓦職人が瓦の材料である赤土を使ってシーサーを作り、それを屋根に置くのが伝統でした。その伝統がややすたれ気味になっていたのですが、この庁舎の建設では、関わった56人の瓦職人にそれぞれシーサーを創ってもらい、あちこちに飾りました。だから、ひとつとして同じシーサーはいません。


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いろいろな沖縄の文化を結晶させて創り上げた名護市の市庁舎。今や世界中から注目されている、素晴らしい建築物です。沖縄旅行に行ったら、他の観光スポットと合わせて、ぜひ見学しておきたいですね。そのうち、世界遺産になるかもしれませんよ!(下は、夜明けの名護市庁舎)


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