The Bridge/ブリッジ(スウェーデン・デンマークのドラマ)シーズン1、2の感想とあらすじと、シーズン3!

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The Bridge/ブリッジ(スウェーデン・デンマークのドラマ)シーズン1、2の感想とあらすじと、シーズン3!

全くの偶然から見つけた、私のベスト5に入る海外ミステリー・ドラマ「The Bridge/ブリッジ」。Gyao!の無料動画で見てとても興奮しました!北欧のスウェーデンとデンマークの共同制作で、スウェーデンとデンマークの警察が協力して事件を解決していくミステリー(クライムサスペンス・ドラマ)です。

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シーズン1、2ともに全10話。一話完結ではなく、ひとつのシリーズでひとつの事件を追っていきます。が、ひとつの事件と言っても、すごいスケール感!!


見ていない人もいると思うので、あまりネタバレはしませんが、簡単なあらすじは、シーズン1では、スウェーデンとデンマークをつなぐ「オーレスン橋」の上で、国境を正確にまたいで置かれた女性の遺体が見つかるところから始まります。しかも、その遺体は、上半身が女性政治家、下半身が娼婦という異常でメッセージ性のある遺体。


その後も、同じ犯人による社会へのメッセージを含むと思われる犯行が相次ぎ、捜査している警察と同様、見ている私たちも、とってもハラハラするシーンが続きます。この異常な緊迫感!今まで味わったことがありません!


これは、あらすじを読んでもきっと伝わらないでしょう。まさに、百聞は一見にしかず、です。


そして例えば、アメリカの「24」というドラマもスリル満点ですが、北欧のそれは、もっとジワーッとしたスリル。映像も、いつも、どんよりとした空か夜の風景で、これが北欧ミステリーなんだなーと感心して見入ってしまいます。


捜査にあたるスウェーデンの女性刑事、サーガ・ノーレン(ソフィア・ヘリーン)、そしてデンマークの刑事、マーティン・ローデ(キム・ボドゥニア)のコンビが絶妙で、The Bridge/ブリッジを面白くしている大事な要素。


サーガは、ポルシェを運転する、頭が切れてとても熱心な若手刑事ですが、ちょっとアスペルガーが入っている設定。人間関係がうまく作れず、人との会話や言動に、大丈夫?と思ってしまうけれど、人間味あふれる(溢れすぎる?)ローデが少しずつアドバイスをくれて、変わろうとするところも見せます。


でも、見ているうちに、サーガがとっても素敵に見えてくるのが、このドラマのスゴイところかも知れません!サーガ役のソフィアさん、本当はとっても笑顔の素敵な女優さんです。この役づくり、きっと大変だったでしょうね。


下は、youtubeにあったイギリスBBCの番組のインタビューです。ソフィア・へリーンさん、可愛いですね。英語で約6分ですが、良かったらご覧ください。

 


ちなみにローデ役のキム・ボドゥニアは、同じく大人気の北欧ドラマ、THE KILLING/キリング (原題Forbrydelsen/2007)シーズン1の最後の3エピソードに検事役として出演しています。全く違う役どころ!見比べるのも面白いです。(キリングの北欧版=これがオリジナルで、アメリカのはリメイク=も、とっても面白くておすすめ!)


ブリッジのシーズン2は、第1話のタイトルに「再びオーレスン橋で」とあるように、今度は船が、スウェーデンとデンマークを結ぶオーレスン橋にぶつかりますが、乗っていたのは鎖に繋がれた若い男女5人。やがて、この事件はテロの前兆だったのかと思うのですが、意外な方向に発展!


この人が犯人かも?と推測して見ていると全然違ったりして、シーズン1同様、なかなか最初から犯人を当てられる人はいないんじゃないかなー。


またシーズン2では、ローデ、サーガの個人の心理的な葛藤もストーリーに織り込んでいるので、シーズン1の、事件が次々に起きる緊迫感を期待して見ていると、ちょっと退屈と思ってしまうところもありました。途中、サーガの描き方には引いてしまう人もいるかもしれませんが、でも、そのうち、やはりストーリーにグイグイ引き込まれていってしまいます!


スウェーデンと言えば、福祉国家で大学も無料で行けて(医学部でさえ!)、余裕のある裕福な国だと思っていたのですが、このクライムサスペンス・ドラマを通して、いろいろな社会問題もあることを認識しました。


そうそう、映像も神秘的で魅力がありますが、主題歌も、このミステリードラマにぴったりの雰囲気ある歌です。主題歌を歌っているのは、デンマークのバンド "Choir of Young Believers"で、タイトルは"Hollow Talk"。デンマークでとても人気のあるバンドのようです。


歌詞も、
Echoes start as a cross in you,
Trembling noises that come to soon.
Spatial movement which seems to you,
Resonating your mask or feud.
Hollow talking and hollow girl,
Force it up from the root of pain.


Never said it was good, never said it was near,
Shadow rises and you are here.
と、意味が深くミステリアスです。


(↓ ドラマの予告編/英語版。Hollow Talkも流れています)

実はこの北欧ドラマ、アメリカとイギリスでリメイクされています。アメリカでは、「ザ・ブリッジ~国境に潜む闇」というタイトルで、アメリカとメキシコの国境を舞台にリメイクされましたが、視聴率がふるわず、シリーズ2で終わってしまいました。


イギリスのリメイク版は、「トンネル~国境に落ちた血」というタイトルで、イギリスとフランスの刑事が出てくるようですが、映画のやや暗めのトーンとかは全く同じみたいです。口コミでも、まぁ面白いかな、という感じが多く、オリジナルを超えていないみたいです。


北欧の「ブリッジ」のシーズン1は、2011年スウェーデンとデンマークでオンエア、日本では2013年にCSでオンエアされました。シーズン2は、2013年にスウェーデンとデンマークでオンエア、日本では2014年にやはりCSでオンエアされました。

待望のシーズン3なのですが、2015年晩秋から、イギリスBBC4でオンエアされるようです。今度は、社会の性差別に関して発言をしていた、幼稚園の創設者でもある女性が惨殺されたところから、ストーリーは始まる様子。


そしてシーズン3では、サーガのプライベートにもフォーカスが当てられ、サーガの何かが永遠に変わってしまうような何か重大なことが起きるらしいです!ぜひ早く、ブリッジのシーズン3が見たいものです!


でも、シーズン3には、サーガの今までの相棒・ローデはもう出てこないんですよね。なぜかと言うと・・・、それはシーズン2を見てのお楽しみ(楽しいことでは、ないですが)。ただこのシーズン2の展開には、ローデ役のキム・ボドゥニアは納得していなかったみたいですね。


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