閉経の年齢や、閉経前後の症状、女性ホルモン、痛みやにおいについて(あさイチ・オンナの保健室6月22日)

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閉経の年齢や、閉経前後の症状、女性ホルモン、痛みやにおいについて(あさイチ・オンナの保健室6月22日)

アサイチで始まった「オンナの保健室」のコーナー。誰にも聞けない女性の体のことを第1回目6月22日は特集していました。今回は、テーマが「閉経」。ちょっと生々しい感じもありますが、とっても大事なこと。知っていると、心の準備ができます。美魔女と言われるゲスト達もいろいろ質問していました。誰にでも来るその日に備えて、勉強しておくといいですね。

閉経の年齢と症状


joy.pngまず閉経の年齢ですが、40代(早ければ前半ですが、多いのは後半)ぐらいから始まります。平均は50歳~52歳ということ。もちろん、それより遅い人もいます。また初潮が始まったのが早いと、閉経も早いと思う人が多いのですが、そんなことはありません。どちらかというと、ホルモンの働きがしっかりしているので、閉経が遅くなりがちです。


また閉経は、遺伝的なものがあり、母親の閉経年齢と似ると言われます。そして喫煙は、閉経年齢を早めます。


閉経の前触れ症状としては、生理の1日目の出血が異常に多くなることがあります。あるいは、生理の間隔がバラバラになり生理不順がおこり、半月で来てしまったり、半年来なかったりすることもあります。


生理がなくなるパターンは3つほどあって、突然なくなる、フェードアウトしていく、気まぐれな間隔(生理不順)になって終わっていく、というどれかがみられます。そして、1年ぐらい生理が来なかったら、閉経です。

閉経前後の症状のひとつ「尿もれ」の予防と対策と、骨盤底筋トレーニング


heikei1.pngちょっと意外かもしれませんが、尿もれが、起こることがあります。筋肉群が弱くなってきて、また女性ホルモンが減ってくると、膀胱の入口が開きやすくなるために起こること。でも、「骨盤底筋トレーニング」をすることで、ほとんどの場合、予防したり治したりできます。


骨盤底筋トレーニングのやり方
1.座って脚は自然に降ろす。背筋を伸ばして息を吸う。
2.息を吐きながら、おならをがまんするような感じで肛門をしめる。
3.おしっこをとめる感じで、尿道と膣をしめる。
4.3つに力をいれたまま、上にもちあげ、5秒息を止めて、ゆるめる。
これを、3~5回繰り返す。


ちゃんと筋肉を締めることができているか、調べる方法もあります。ちょっとびっくりするかもしれませんが、湯船にリラックスして浸かって、指を第2関節ぐらいまで膣に入れ、肛門をしめ尿道・膣をしめて、上にギュッと持っていくときに指が一緒にあがると、正しいトレーニングができていることになるんです。湯船の中では、細菌感染はしないので大丈夫とのこと。ややハードルが高いかもしれませんが、自分の体のことなので、できれば確認したほうがいいかもしれませんよ。


このトレーニングをすると8割~9割は尿漏れが起きないと言われている、医学的にも有意義なトレーニング。予防としては1日1回でいいけれど、なってしまった人の治療としては、1日3回~5回やったほうがいいのです。高齢になってから可能性のある「骨盤臓器脱」(膣から膀胱他の内臓が出てきてしまう病気)の予防にもなるトレーニングです。


スポーツではヨガ、ピラティス、太極拳など、ゆっくり動き、肛門をキュッとしめるような体勢が求められるスポーツがおすすめ。でも、スポーツでこの筋肉を鍛えられるわけではないそうです。順番としては、上のトレーニングをして骨盤底筋が締められるようになるのが先。これがちゃんと出来ると、スポーツでもちゃんと鍛えられるということだそうです。


(ちなみに男性の場合の尿漏れ予防・対策トレーニングは、やり方が違って、肛門と睾丸をキュッと締めるそうです。)

閉経前後や閉経後の、においの対策


女性ホルモンが減ると、デーデルラインかん菌という細菌がいなくなるので、膣から少し臭いがすることがあります。アサイチでは、孫に「おまたが、におう」と言われて悩んでいる女性の声が寄せられていました。


そういう場合、絶対に、普通の石鹸で洗ってはいけません。もしどうしても気になって仕方がないなら、専用の酸性のソープがあるので、それを使うこと。


また、尿のにおいがするという人もいます。閉経前後は特に匂いに過敏になっていたりするので、気になって仕方のないときが人によってあります。クランベリージュースを飲むと尿のにおいが良くなると言われるので、そういうものを飲むのはどうか、とアサイチの女医さんのアドバイスです。

痛みを感じるときの予防や対策


閉経後、自転車のサドルが股にあたると痛い、ひどい性交痛があるなどの症状がある人もいます。萎縮性膣炎(粘膜が弱くなる)という老化現象のひとつ。ひどいと尿が浸みたり、ひりひりしたりするという人もいます。


痛い人は、固くしこった骨盤底筋になっているためで、良い筋肉であれば柔らかくなったり固くなったりちゃんとするはず。こういう場合も、骨盤底筋トレーニングが有効です。


heikei2.png対処療法では、市販の潤滑ゼリーを塗ることで対策したりできます。そして処方箋が必要ですが、週に1,2回膣の中に入れる女性ホルモン剤もあります。閉経後の夫婦生活が難しくなったら、産婦人科で相談してみるのもいいですね。SEXのことだと恥ずかしいと思ってしまいがちですが、ホルモン剤を使うことなどでちゃんと改善する、と女医さんたちのアドバイスです。

ホルモン剤


閉経は女性ホルモンが減ることにより起きること。更年期とも重なります。更年期を補助するホルモン剤を飲むと、イライラを解消したり、肌が潤ったり、体のホテリも収まったりするので、処方されたホルモン剤を飲むといいですが、これはずーっと死ぬまで飲むことになるそうです。


40代前後というかなり早い年齢で閉経をしてしまうと、かなり女性ホルモン不足で骨粗しょう症や他の病気も起きやすくなるので要注意。悩んだらすぐに産婦人科で検査したほうがいいですね。


男性の更年期治療用のホルモン剤は、飲むものとクリームがあるそうです。お医者さんで処方してもらうといいですね。


美魔女と言われる美しい女性も普通の女性も、年をとると必ず遭遇する症状、閉経。予備知識があれば、あわてず正しく対処できます。そして何か不安があったら、面倒がらずに産婦人科に行くことをおすすめします。


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